ティラミスと出合い人生動き出す 雲原の鬼そば屋内でカフェ開店 喫茶「胸キュン」大槻店長
2026年08月12日 のニュース
京都府福知山市雲原の大江山鬼そば屋内に、カフェ部門の喫茶「胸キュン」が開店した。看板商品はティラミス。店長の大槻祐希さん(41)=綾部市=は、何気なく自宅でティラミスを作り始めたところから人生が動き出し、人との縁も得て、新たな一歩へとつながった。
工場に勤務していた35歳の頃、スマホを見ていたときに、たまたまティラミスのレシピが目に留まった。以前から甘いものが好きだったこともあって、「これなら自分にも作れそう」と、軽い気持ちで始めたティラミス作り。「何か違う」「もっとおいしくしたい」。いつの間にか夢中になり、試作を重ねるようになった。
会社の仲間や友人に配ると好評で、「いつか自分でカフェができれば」との思いもあったことから、2025年末に露店営業許可を取得。地元のイベントなどで出店した。
そんなとき大槻さんに声を掛けたのが、イベントをきっかけに知り合った鬼そば屋の共同店長、佐々井飛矢文さんだった。ティラミスの品質を高く評価しており、「大槻さんの自立につながるのなら」という思いもあって、出店の話が具体化。5月のプレ営業を経て、7月24日に開店した。
不登校、引きこもり、紆余曲折を経て
大槻さんがここにたどり着くまでには、紆余曲折があった。
中学2年で不登校になり、引きこもるように。父の他界を機に生活が荒れ、18歳からは遊びまわる日々。気が付けば32歳。「このままではいけない」と工務店で働いたが、長くは続かなかった。
大槻さんは「ティラミスの名前はイタリア語で『私を引っ張り上げて』で、その言葉通り、何も目標がなかった私をティラミスが引っ張り上げてくれ、佐々井さんらとの縁もつないでくれました」と笑顔を見せる。
ティラミス(800円)はマスカルポーネチーズから手作りし、なるべく添加物が入っていないものを選ぶなど、材料にこだわる。持ち帰り用(700円)もあり、クレープやコーヒーなども店内提供している。
鬼そば屋とは収支を分け、独立採算の別店舗として営業。胸キュンの開店時間は金、土、日曜日と祝日の午前11時から午後5時まで。午前11時~午後2時は鬼そば屋も営業しているため、胸キュンは一部縮小営業となる。
大槻さんは「後押ししてくれた佐々井さんには、とても感謝しています。気持ちを新たに頑張り、私だけでなく食べてくれる人を、周りの人を元気付けられるスイーツにしていきたい」と意気込んでいる。
写真上(クリックで拡大)=店長の大槻さん
写真下(クリックで拡大)=看板商品のティラミス








