半導体製造の装置など生産 堀場エステック新工場稼働

2026年06月15日 のニュース

自働化と効率化 地元雇用にも力

 HORIBAグループで半導体事業を担う堀場エステック(宮本武志社長、本社・京都市)は、福知山市三和町みわの工業団地、アネックス京都三和で、新工場を本格稼働させた。半導体の製造に不可欠な装置などを生産。ロボットを導入して自働化、効率化を促進するほか、積極的な地元雇用も図る。

 新工場の名称は「京都福知山工場」。阿蘇工場(熊本県)などで生産する主力製品「マスフローコントローラー」の販売数が、半導体の需要拡大で増え、その生産体制を強化するのが大きな目的。約170億円を投資して建設した。

 鉄骨鉄筋コンクリート造り2階建てで、延べ床面積は約2万3千平方メートル。生産エリア約1万平方メートルのうち、現在は8分の1ほどが稼働していて、マスフローコントローラーをはじめ、薬液濃度モニターや自社製品に用いるプリント基板を製造している。

 2030年をめどとするフル稼働時には、同社全体でマスフローコントローラーの生産能力を、最大約3倍にまで引き上げることが可能になり、長期的な安定供給体制を確立する。これに伴い同工場の従業員数も、現行の約50人から段階的に増強し、600~800人体制になる。

 また自働化、効率化を追求し、調整工程などの自働化をロボットアームの導入によって実現。自動搬送ロボットも採用することで、ゆくゆくは100人程度の省人化とともに、生産効率1・5倍をめざす。

 このほか、団地内にある同社の研究開発拠点「京都福知山テクノロジーセンター」と連携。生産データを共有して次世代技術開発に活用する。水素発電と屋上に設置した太陽光パネルでの発電などにより、環境への配慮にも取り組む。

 小山博之工場長は「自働化はまだ伸びしろがあり、今後さらに広い範囲で進め、人が少なくても生産できる効率の良い工場をめざしたい。一方で地元雇用にも力を入れ、近隣高校などからできる限り多く採用し、人材を確保できれば」と話している。

写真上(クリックで拡大)=稼働した新工場
写真下(クリックで拡大)=ロボットアームを導入して自働化を図る

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