誰でも気軽に「おいで家」 移住夫婦が交流拠点づくり 遊休施設を地域の憩いの場に 夜久野町才谷石田さん

2026年04月23日 のニュース

 未活用状態が続いていた京都府福知山市夜久野町門垣の旧夜久野町構造改善会館が、地域の交流拠点「おいで家」として生まれ変わる。運営するのは、6年前に大阪から同町才谷へ移住した石田馨さん(62)、智子さん(61)夫婦。子どもからお年寄りまで、誰でも気軽に立ち寄れる憩いの場をめざす。

 施設は旧町が1985年に建設、2012年に改修された鉄骨造スレート葺き平屋建て。かつては地元自治会の集会所などとして利用されていたが、23年4月に市が管理するようになってからは遊休状態となっていた。

 市が昨年実施した未利用公有財産の活用案を募るビジネスコンテストで、石田さん夫妻が応募にあたり設立した合同会社の事業案が採用され、施設無償譲渡と土地無償貸し付けの優先交渉権を得た。

 2人はともに大阪市出身。自然豊かな地方での暮らしに憧れていた馨さんが、才谷地区の風景に魅了され、20年春に夫婦で枚方市から移り住んだ。

 移住後は地域行事にも積極的に参加し、温かく、地域を盛り上げようとする住民たちと関わる中で、「自分たちにも何かできないか」と考えるようになった。

 2年ほど前から地域の人たちが気軽に集まれる場所づくりの構想を膨らませていたところ、同館の活用案募集を知り、すぐに応募した。

交流スペースや子の自習室など

 おいで家は、5月中旬から本格始動の予定で、施設内には、住民たちが飲食を持ち寄って気軽に語り合える交流スペース、子どもたちが安心して宿題や勉強ができる自習スペース、関係機関と連携した移住希望者向けの情報発信ブース、地元産野菜の直売所などを設ける。将来的には軽食を提供する喫茶スペースや宿泊機能の整備も視野に入れている。

 19日には本格始動を前に交流会が開かれ、住民ら60人以上が参加した。和太鼓演奏や、移住者たちが用意した食事を囲んでの談笑で、会場はにぎやかな声に包まれた。

 馨さんは「準備期間中も施設の清掃など、頼んだ訳ではないのに多くの人が手伝ってくれて、地域の方々の温かさを改めて感じました」と笑顔。智子さんは「子どもから高齢者まで、誰も気軽に立ち寄れて、自然と人がつながる場所にしていけたら」と話していた。


写真上(クリックで拡大)=「おいで家」をオープンする石田さん夫婦
写真下(クリックで拡大)=交流会には多くの人が集まった

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