インフルエンザ猛威の中、受験シーズン幕開け 18日は大学共通と福高附属中

2025年01月18日 のニュース

 京都府福知山市内で18日、大学入学共通テストと福知山高校附属中学校の入学考査が行われ、受験シーズンが幕を開けた。インフルエンザが猛威を振るう中、体調管理に努めながら勉強に励んできた小学6年生と高校3年生が、希望進路をめざして考査、試験に挑んだ。

公立大が中丹会場に3市の479人志願

 大学入学共通テストは全国の651会場で一斉に始まった。西小谷ケ丘の福知山公立大学は、福知山、舞鶴、綾部の志願者479人(前年比6人減)の試験場となり、緊張の初日を迎えた高校3年生らが、試験問題と向き合った。

 今年の共通テストは新学習指導要領に対応した最初の試験で、従来の6教科30科目から7教科21科目に再編され、初めて教科「情報」が行われる。新学習指導要領で学んでいない浪人生向けには経過措置として、地理歴史、公民、数学、情報では旧課程に対応した問題も用意された。

 緊張した表情の受験生たちが続々と試験場の公立大学に集まった。親や先生たちから激励を受けたあと、午前8時20分に開場されると、受験票を手に試験室に入った。監督者による諸注意の説明を受けたあと、問題に取り掛かった。

 試験は18、19両日の2日間にわたって実施される。初日は地理歴史、公民、国語、外国語、2日目には理科、数学、情報の試験が行われる。

 全国の出願者は49万5171人(同3257人増)で7年ぶりに増加。府内では9398人(同31人減)が志願している。

 試験場へ生徒たちを送り出した西舞鶴高校の新谷俊行教諭(47)は「生徒たちは遅くまで学校に残って勉強してきた。これまでの努力を信じてやってほしい」と話していた。

附属中の考査は倍率1・35倍に

 土師の福知山高校附属中学校(藤田浩校長)では入学考査が行われた。インフルエンザが流行していることもあり、マスク姿の受検生らが、緊張した様子で受け付けを済ませたあと考査に挑み、合格をめざした。

 今年は募集定員40人に対して54人が志願し、倍率は1・35倍。2015年の開校以来、2年連続で過去最低の倍率となった。

 会場の教室前には感染症対策として消毒液が設置された。ピンと張り詰めた空気の中、席に着いた受検生たちは考査開始を待ち、静かに注意事項を聞いた。午前9時20分から、適性をみる検査Ⅰ、Ⅱ、Ⅲを受けた。引き続き午後からは面接に臨む。

 合格発表は22日午後3時から5時まで同校に掲示する。

 写真上(クリックで拡大)=試験場に入る受験生たち(18日午前8時30分ごろ、公立大で)
 写真下(クリックで拡大)=最初に考査の注意事項が書かれた用紙を受け取った(18日午前8時55分ごろ、福高附属中)

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