消防署・消防団OBが初期消火 消防本部が感謝状
2024年09月06日 のニュース
6月に京都府福知山市内2カ所で発生した屋外の火災で、適切な消火活動を行い延焼を未然に防いだとして、福知山市消防本部(澤田晴彦消防長)は5日、市民4人に感謝状を贈った。4人は元消防署員、元市消防団員で、消火栓の使用など過去の経験を生かして被害の拡大を防いだ。
■萩原の野焼き火災で西田さんと梶村さん■
2件目は6月14日に三和町西松の空き地で行われていたたき火から燃え広がった火災。
現場から少し離れた場所で農作業中に、黒い煙が上がっていることに気付いた高見松男さん(70)と小畑強さん(65)が車に乗って駆けつけた。
2人とも市町合併前の「三和町消防団」に20年以上所属した経験があり、小畑さんがホースの筒先を持ち、高見さんが消火栓を開ける連携の取れた動きで、延焼の恐れがあった家屋、燃えている枯れ草などに向けて放水。被害拡大を防ぐ初期消火に貢献した。
2人は「20年以上ぶりに消火活動を行い緊張しましたが、道具の使い方などは体が覚えていました。設備があっても使えなければ意味がない。消防団に所属していた過去の経験が役に立ちました」と話していた。
感謝状の贈呈式は東羽合の市消防防災センターであり、都合がつかなかった西田さんを除く3人が出席。澤田消防長が感謝状を手渡した。
写真(クリックで拡大)
・萩原で消火活動を行った梶村さん
・三和町西松で消火活動を行った(前列右から)高見さん、小畑さん