入梅を前に 観音寺でアジサイ見ごろ
2024年06月11日 のニュース
入梅を前に、関西花の寺二十五カ所霊場第一番札所で、丹波あじさい寺として知られる福知山市観音寺、高野山真言宗・観音寺(小籔実英住職)で、アジサイが咲き始め、訪れた人たちの目を楽しませている。
1960年ごろ、本尊の十一面千手千眼観世音菩薩が御開帳される際に、菩薩に多くの花を見てもらおうと奉賛会員らがアジサイを植え、毎年株数を増やして今では約100種1万株になっている。
近年、気候変動による夏の猛暑で枯れる株が増えているが、挿し木で育てた苗を補植して、数をそろえている。
今年は6月に入って開花。例年と比べ3~4日早いという。現在ヒメアジサイやエゾアジサイ、ベニガクヤマアジサイ、シチダンカなどが見ごろを迎えていて、4分咲きの状態。6月中旬から7月初旬にかけて、セイヨウアジサイのハンブルグ、ブルースカイなどが咲いていく。
小籔住職(72)は「アジサイは桜などと違って花期が長いので、みなさん時期を見計らって来られます。シーズン中に何度も参拝される方もおられます」と話している。
アジサイの観賞には拝観料がいる。大人500円、中高生300円、小学生以下は無料。拝観時間は午前9時から午後4時(土、日は4時30分)まで。
■23日にまつり■
23日午後1時からは、本堂であじさいまつりを催す。2019年以来5年ぶりの開催で、当日は「祈り」の演題で小籔住職の法話、ギターとマンドリンの演奏もある。問い合わせは同寺、電話0773(27)1618へ。
写真(クリックで拡大)=色とりどりの花が色付くアジサイ