平屋の集会所に「第18号室」 下紺屋の昭和東
2024年06月08日 のニュース
「第16号(號)室」「第18号(號)室」「第6号(號)室」「第8号(號)室」---。これは京都府福知山市下紺屋町、昭和東集会所の部屋の名前だが、平屋の集会所にどれだけ部屋があるのかと思いきや、部屋の数ではなく、畳の枚数を表していた。
この建物は昭和東地区のなかの4自治会と協力者が、管理運営会議を組織し、施設点検や清掃活動などをして維持・運営している。
西町自治会の元自治会長、公手均さん(85)によると、集会所は地域の大先輩が尽力し、広大な民有地に市が建設。葬儀場が今ほどないころは葬式で使ったほか、文化サークルでも活用していた。現在も自治会や防災関係の会議、いきいきサロン、老人会などのほか、火災時の被災者の避難場所としても使われ、「なくてはならない地域の活動拠点」と胸を張る。
運営会議の責任者で、大西勝己・西町自治会長(72)は「私も最初は不思議でした。大会議室、小会議室と呼ぶところが多いですから」と話すが、今では普通に呼んでいる。
ただ16号室と18号室は机と椅子を配置して高齢者の腰や足が楽なようにと、フローリング風のマットを敷いて“洋室”に生まれ変わり、畳は見えない。
写真=「第18號室」の札がかかる18畳の広さの会議室