住みよい街に 市が地域拠点の新築、改修などに対応した「公民館設備係」新設

2022年04月12日 のニュース

 京都府福知山市は、市教育委員会事務局生涯学習課内に、1日付で「公民館整備係」を新設した。地域公民館4館の大規模改修(長寿命化)、桃映地域公民館の新設事業推進、地域コミュニティーの拠点としての整備などを担当している。

市のまちづくりの指針「まちづくり構想 福知山」で、市は市民一人ひとりが、「いつからでも何歳でも、自分らしく学びを深められるまち」「その人なりの生きがいを持ち、健やかで活動的なまち」「最期まで生き生きと暮らし、温かく見送られるまち」を提唱。これらの推進の一環として、公民館に生涯学習、包括支援、防災、避難所などとしての機能を持たせ、その向上を図る。

また、市公共施設マネジメント基本計画に基づき、建築後40年以上経過し老朽化が進む日新、六人部、川口、成和の各地域公民館の長寿命化を図り、桃映地域公民館の新設も計画。今年度から取り組むスマートシティ推進事業では、各地域公民館にWi-Fi機能を整備する。

これまで、地域公民館の管理運営は市教育委員会事務局にある中央公民館が担当していたが、多岐にわたる取り組みを推進するためには専門の部署が必要だとして、生涯学習課に公民館整備係を新設し、職員3人を配属した。

■桃映の移転新築24年度完成予定

桃映は、地域体育館近くにある大正文化センターを撤去して新築する計画で、今年度は同センターの解体の設計と工事、仮移転先の東堀集会所改修工事、新公民館用地の地質調査、新築設計をする。24年度に完成予定。

大規模改修は2026年度にかけて行う計画で、日新の改修工事は今年度着手。来年度は六人部、24年度は川口、25年度は成和でそれぞれ工事をする計画にしている。

Wi-Fiは、中央公民館と北陵にはすでに整備されており、今年度は川口、日新、成和、夜久野、大江で設置。来年度以降、六人部、桃映、三和で順次整備を進める予定。

また、ソフト面での公民館の充実も計画。昨年度までは午後1時からの開館だった7館を、1日から午前8時30分開館にし、すべて統一した。市民からの要望に応えたもので、公民館、体育館とも利用時間が拡大した。

石原の日新地域公民館(塩見俊樹館長)では、3月まで毎週月曜日午後に活動してきた「いきいきピンポン」(米田悦子代表、5人)がさっそく午前中の活動に切り替えた。午後の中途半端な時間に集まるよりも午前中の方が集まりやすいと、話し合った結果だという。

メンバーは、選択できる時間帯の幅が広がり、午前中も選べるようになったことや、予約するときも集中しにくくなると思われることなどから「使いやすくなった」と喜んでいる。

西村卓司・公民館整備係長は「ハード、ソフト両面から地域に住んでおられる方々のニーズを聴きながら、より良いものにしていきたい」と話している。


写真=午前中に伸びのび活動するいきいきピンポン(日新地域公民館)

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