「お城見えるコースを」など、福知山マラソン参加者増へ検討会議が提案
2024年05月09日 のニュース
福知山マラソン検討会議はこのほど、京都府福知山市駅前町の市民交流プラザで会合を開き、低迷する福知山マラソンの参加者獲得策などを話し合った。「お城が見えるとランナーのテンションが上がる」「マラソンのスタート時間を早めれば、終わった後に市内観光できる時間が取りやすい」など、これまでの議論を集約し、大会概要を決定する実行委員会への提案としてまとめた。
福知山マラソンはコロナ禍以前は約9千人ほどのエントリーがあったが、2022年度の再開後は3500人ほどに落ち込み、昨年度も3400人程度となった。
こうした現状を踏まえ、市は検討会議を設置。市スポーツ協会、福知山商工会議所、市商工会、福知山観光協会など8団体の代表と、福知山マラソンへの参加が多い三段池ランニングクラブ、福知山ジョギングクラブの2団体で構成し、2月から会合を開いてきた。
会合では実行委への提案とし、福知山城に向かって走れるような市街地コースの距離の延長▽参加料の値下げの検討▽(昨年短縮された)制限時間の延長▽会場イベントの検討▽市内観光プランなどの企画▽マラソンチャレンジ教室の実施などをまとめた。
出席者からはさらに、「ハーフマラソンなど短い種目があれば参加しやすい」「制限時間は、6時間はほしい」「マラソンに向けた走り方教室を盛り上げ、市民参加を増やすことを考えてほしい」「(祝日ではなく)土日での開催になればより参加しやすい」などの意見があり、提案に盛り込む。
三段池RCの立ち上げメンバーでもある大町和子さん=かしの木台=は「大会には7回ほど参加しています。大会をこのまま無くしたくない、福知山を盛り上げたいという気持ちで意見を伝えました。市民を巻き込むこと、おもてなしなども考える必要があると思います。そうした思いを受け取って、実行委で検討を深めてほしい」と話した。
市文化・スポーツ振興課の濱口大輔・スポーツ担当課長は「何とか参加者を回復させ、市民とともに盛り上げ、2年連続の低迷を脱するよう頑張りたい」と気を引き締めた。
今年の第32回大会は11月23日に開き、大会規模はマラソン6千人、ファンラン(2キロ、3キロ、ペア)700人で、新規にフルマラソンを2人で半分ずつ走る「リレーマラソン」を実施することが決まっている。検討会議のまとめも参考に、今後は実行委が関係機関と協議しながら、細部を決定していく。
写真(クリックで拡大)=現行コースは城が遠い。城を近くに感じられるコースで検討を求める