古里の歴史を後世に 三和町川合地区で村史

2024年04月04日 のニュース

 古里の歴史を後世につなごうと、京都府福知山市三和町川合地区の住民や大学教授らが連携し、地区の歴史本「川合村史」(仮称)の作成に向け、本格的に動き出した。近現代の歴史、文化財、民俗など、分野ごとに調査して執筆し、1冊にまとめる予定。2026年3月までの完成をめざす。

 川合村史は、1987年に発行されているが、その後に新たな史料が見つかるなどしており、「改めてしっかり調査して、歴史をまとめないか」という声があり、昨年5月に川合村史編さん委員会が立ち上がった。

 会長に川合地区連絡協議会長の坂口由夫さん、副会長に川合地区自治会長会代表の北山重良さんが就任。地元の委員として、大原神社の林秀俊宮司、歴史に詳しい元市職員の西村正芳さんら5人が名を連ねた。

 さらに民俗学が専門分野の佛教大学の八木透教授、地域の宗教史を専門とする福知山公立大学の小山元孝教授らも加わり、委員会は3グループに分かれて、川合地区内にある神社などの調査、執筆で活動する。八木教授は監修も務めるという。

 3月29日に小山教授と林宮司らのグループが、岼の渋谷神社と下川合の宇麻谷神社を訪問。協力する福知山公立大学生5人とともに、境内配置図の作成や石造物と棟札、古文書などの調査にあたった。

 委員会事務局の樋口正明さんは「これまでに会議を重ね、ようやく本格的な調査が始まりました。今後も調査を進めるとともに、川合の伝承、祭り、暮らしに関わる写真を募集するなど、多くの人の協力も得て、進めていきたい」と話している。

 

写真(クリックで拡大)=宇麻谷神社を調査するメンバー

このエントリーをはてなブックマークに追加
京都北都信用金庫
大嶋カーサービス

 

「きょうで満一歳」お申し込み

24時間アクセスランキング

著作権について

このホームページに使用している記事、写真、図版はすべて株式会社両丹日日新聞社、もしくは情報提供者が著作権を有しています。
全部または一部を原文もしくは加工して利用される場合は、商用、非商用の別、また媒体を問わず、必ず事前に両丹日日新聞社へご連絡下さい。