JRバス撤退後の園福線 運行継ぐ京都交通に車両貸与

2024年03月26日 のニュース

 福知山市地域公共交通会議は、4月から京都府福知山市の市立福知山市民病院-丹波大身(三和町)の区間を走る路線バスを運行する京都交通と、バス車両貸与の協定を結んだ。中型ノンステップ路線バス1台を無償で貸し与える内容で、関係者が車両の乗り心地や使用感を確かめた。

 今月末で運行を終える西日本ジェイアールバスの「園福線」(園部駅-福知山駅)を継続するために一部を延伸して「京都交通三和線」として受け継ぐ。園部駅東口(南丹市)-下ノ段(福知山市三和町)の区間は、南丹市の中京交通が運行を担う。

 京都交通、中京交通両社は、運行を継続する事業者となる際に、運行車両の調達、車両購入費の支援を沿線自治体に要請していた。

 京都交通への車両貸与では、交通会議が約2900万円で車両を購入。このうち1500万円が国、府による補助で、残りを沿線自治体となる福知山市が持った。維持管理費などは京都交通が負担する。

 市庁舎で22日に協定締結式があり、交通会議会長の大橋一夫市長と京都交通の澤志郎社長が協定書に署名した。大橋市長は「長く愛される路線の継続はありがたい。運転手の確保など厳しい状況があると思いますが、様々な形で支援し、利便性向上、地域の活性化につなげたい」と述べ、澤社長は「地域の中心路線を担当できることは、世間に認められ、喜ばれているという気がしており、これからさらに頑張りたい」と応えた。

 このあと、実際のバス車両を見学。車いす利用者などのためのスロープの使い方、座席の座り心地などを確かめた。座席は27席あり、立ち席込みで最大57人が乗れる。運転手の居眠り感知機能や自動停止する安全装置といった機能も付いている。

 

写真(クリックで拡大)=大橋市長(前列右)らが貸与バスの座り心地を確かめた

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