JRバス園福線廃止を前に惜別記念のツアー
2024年03月28日 のニュース
3月31日で廃止される西日本ジェイアールバス「園福線」の経路をたどるバスツアーが、南丹市の園部駅から福知山市の福知山駅間などで行われた。最後にひと目見ようと、路線バスの愛好家15人が停留所などを巡り、定期便のバスを撮影するなどして別れを惜しんだ。
園福線は旧鉄道省直営のバス路線として1939年2月に運行を開始。国鉄民営化後は、88年に設立された西日本ジェイアールバスが引き継いで運営してきたが、利用者の減少で採算が取れなくなり、同社は撤退を決めた。それを受け、惜別記念企画として日本旅行がツアーを企画した。
一行は、かつて京都市内を走り、現役を退いたあとは訓練車として使用されている1999年式三菱ふそう「ニューエアロスター」に乗り込み、23日に園部駅からの下り線、24日に福知山駅からの上り線の経路を巡り、旧国鉄の自動車駅の雰囲気を残す京丹波町のバス駅「桧山駅」や福知山市三和町の菟原バス停を発着する定期便の姿を一眼レフカメラやスマホで思いおもいに撮影した。
東京都内から参加した50代の男性は「路線バスが好きで参加しました。寂しい思いはあるが、絵になるバスの姿をたくさん撮影できて楽しい」とバスの姿を追って、カメラのシャッターを切っていた。
園福線は4月1日から、路線を分割し、京都交通と中京交通が引き継いで運行する。
写真(クリックで拡大)=西日本ジェイアールバスの定期便を撮影する参加者たち(菟原バス停で)