妊産婦、幼児連れが安心のタクシー ドライバーに市が講習

2024年03月06日 のニュース

 京都府福知山市は、4月から市内のタクシー会社と連携して、子育て応援タクシー「ふくちやまハピタク」を運行させる。市主催の講習会で妊産婦や3歳未満の子どもを乗せる場合の配慮や救急対応を学んだドライバーが運転する。

 担当する市子ども政策室によると、保護者から「自家用車が家庭に1台の場合、日中は移動手段がない」「一人のときに陣痛がきた場合が不安」「周囲に迷惑を掛けないかと思い、乳幼児と一緒にバスやタクシーに乗ることをためらう」などの声があるという。

 そこで、市は妊産婦や乳幼児のいる子育て世帯がタクシーを安心して利用、出掛けられる環境をつくるため、ハピタクの運行を計画。タクシー会社に協力を呼びかけ、中央タクシー、日本交通タクシー、ふく福タクシーの3社が応えた。

 4月の運行を前に市は2月19日、篠尾の日本交通福知山営業所で3社のドライバーら24人を対象に講習会を開いた。子ども政策室の職員たちがハピタクの運行目的を説明。市がバスタオルや防水シーツ、消毒液などを無償提供することを紹介し、受講者には衣服に着けるバッジのほか、タクシーに貼る専用ステッカーを渡し、「見える形」で子育て支援のPRを期待していくことも伝えた。

 グループごとの話し合いでは、妊婦らの利用客に対し、荷物を運んだり、助手席のシートを調整して後部座席を広くしたりするような配慮をしているとの意見が出され、受講者全員で情報を共有した。

 福知山消防署警防課からは、体調不良の利用客の、様子がおかしいと思った場合は119番通報をするよう勧め、緊急時の対応や胸骨圧迫の方法なども説明した。

 3社のタクシー運転手向けの講習会は今後も開くことにしている。

 

写真(クリックで拡大)=意見を出し合う受講者

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