十両の千代栄関、母校京都共栄高で来場所の決意
2024年02月03日 のニュース
京都府福知山市出身の十両力士、千代栄関(33)=九重部屋、本名・岸栄太=が1日、母校の京都共栄学園高校を訪れた。谷垣拓郎校長と柔道部時代の恩師、柿原功二教頭に面会。6勝9敗で終えた今場所に悔しさをにじませ、「次は必ず勝ち越します」と、3月場所への決意を伝えた。
千代栄関は、日新中学校から京都共栄学園高校に進学し、柔道部に所属。3年の頃には、大将としてインターハイの団体戦に出場するなど結果を残し、卒業後に角界入り。2022年7月場所で、福知山出身者で初の十両に昇進した。
1月場所は2日目から4日目まで3連勝したものの、5日目から8日目まで4連敗するなど、なかなか勝ち星に恵まれず、3場所連続の負け越しとなった。
激闘の場所を終えて帰郷した千代栄関。母校では、谷垣校長らとがっちり握手し、土俵上で見せる引き締まった顔とは違い、リラックスした表情で談笑した。
「お疲れさまでした」と谷垣校長がねぎらいの声をかけ、1月場所を振り返りつつ質問。「立ち合いが弱かったのと、自分の得意な相撲に持ち込めないことが多かったですね」と反省し、「この1カ月半で修正し、3月場所は勝ち越しを」と誓った。
また「幕内に上がるという目標は変わりません」「大きなけがをしたら終わりだと思っているので、取組でもけがには十分注意しています」などと、ざっくばらんに受け答えしていた。
また気心の知れた柿原教頭との会話では、時おり「ガッハッハ」と大笑い。学校の受付近くに展示されている板番付を見つけ、記念撮影を自ら買って出てポーズをとるなど、チャーミングな一面も見せた。
千代栄関は、応援してくれている地元ファンに感謝し、「これからも福知山を盛り上げられるよう、一生懸命に相撲と向き合い、努力を続けていくので、引き続き応援をよろしくお願いします」と話していた。
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・満面の笑みで谷垣校長と握手
・1月場所11日目、朝紅龍を突き落としで破る千代栄(日刊スポーツ提供)