鬼展や豆まき 官民連携まちぐるみで「鬼鬼祭」

2024年01月27日 のニュース

 2月2日は鬼鬼(0202=オニオニ)の日。「鬼のまち福知山」の発信に努める京都府福知山市は同日を中心に、鬼にまつわる企画を集めた「鬼鬼祭」を開催する。大江山の酒呑童子伝説などが残る大江町を中心に、鬼の面や鬼瓦の展示、各神社での節分祭など、まちぐるみで盛り上げる。

 4年目となる取り組みで、「節分で追われる鬼たちよ、集まれ!」がテーマ。昨年から祭りに向けて住民とともに、鬼と一緒に楽しいまちづくりをしようと、「オニバーサルシティプロジェクト」として様々な企画を進めてきた。

 今年は絵本「節分で追い出された鬼はどこへ行く?」と、新しい豆菓子「鬼とヒトが仲良くなれる豆」を作った。2月初旬に絵本を市内の小学校などに寄贈、豆菓子は1日に市ホームページなどで披露し、全国に向けても広く発信する。 

■大江で令和の鬼展■

 大江では2日~4日、河守中央の大江町総合会館などで「令和の鬼展&北京都こども鬼祭り映画祭」(実行委員会主催)が開かれる。時間は午前10時~午後4時。

 総合会館イベントホールで二俣の大江作業所が手掛けた「鬼とヒトが仲良くなれる豆」▽福知山公立大学生が開いた「鬼面コンテスト」の応募作品▽鬼瓦製作者たちによる日本鬼師の会が所蔵する鬼瓦▽大江で見られる「鬼のマンホールのふた」を彩色したもの▽鬼の特産品-などを展示。ホール内のピアノを自由に演奏できるようにする。

 会館内の視聴覚室では、大江で作品を手掛けた韓国人映画監督のゾンピロンさんの「大江町物語」、世界鬼学会の会員や大江高校生による映像作品計8点を随時上映する。

 2日午後1時30分~2時は、イベントホールで近くの「げん鬼こども園」の園児たちによる豆まき大会を開く。3日午前10時からは大江駅2階で、ボードゲーム好きのスタッフによる体験会がある。午後2時からは、同町内宮の元伊勢内宮皇大神社で節分祭が開かれ、大江高校生たちが扮する鬼が登場する。

 さらに、会館内の市立図書館大江分館では18日まで、大江地域に伝わる3つの鬼伝説の資料を中心とした展示会を開き、2日~4日の来館者には折り紙製の鬼のブレスレットを贈る。2日午後2時から「鬼鬼の日おはなし会」もある。

■雲原は鬼童丸をPR■

 酒呑童子の子とされる「鬼童丸」の伝承がある雲原地域では、地域の新キャラクターが誕生。名前は伝承通りの「鬼童丸」。地域の活性化などに取り組む雲原砂防イベント実行委員会が、市在住のイラストレーター尾松克巳さんと制作した。地域のイベントなどで活用していく。

 また、雲原の大江山鬼そば屋の共同店長、佐々井飛矢文さんと中村麻美さんが、酒呑童子と鬼童丸についての絵本「『鬼』とよばれた親子 大江山酒呑童子伝説」を執筆。鬼童丸の母親で雲原在住と伝わる桜御前にも触れており、酒呑童子などをあくまでも「人」として新たな視点で描いている。2日から同そば屋で販売する。

■市内各所で関連イベント■

 このほか、三和町大原の大原神社では3日午後7時から、4年ぶりの節分祭▽18日午前9時30分から11時30分まで、長田野町の長田野体育館前の芝生広場で「スポーツ鬼ごっこ体験会」(スポーツ鬼ごっこ愛好会主催)▽1日から29日まで、駅前町の福知山観光案内所で特設商品コーナー設置▽1月30日から2月18日まで駅前町の市立図書館中央館で「オニバーサル展」がある。

 

写真(クリックで拡大)
 ・祭りに向けて市内各地の鬼が大集合
 ・鬼をデザインしたマンホールのふたは色とりどりのペンキで塗り、カラフルに仕上げて展示する

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