赤トンボ舞う棚田の里 毛原で稲刈り交流

2023年09月12日 のニュース

 農水省の「つなぐ棚田遺産」に選ばれた原風景が広がる京都府福知山市大江町毛原で、稲刈り体験会(毛原の棚田「体感」ツアー実行委員会主催)が10日にあった。新型コロナウイルス禍による中止と規模縮小を経て、4年ぶりに通常開催の形に戻り、市内外の親子連れら約70人が、秋空の下で稲の収穫を楽しんだ。

 毛原は約600枚の棚田が自然豊かな景観をつくり、その保全と地域活性化を目的に、田植えと稲刈り体験を長年続けている。

 2020年と21年は一般募集せずに実行委員会で実施。昨年は参加者を中丹地域の人に限定して約50人が訪れた。制限なしの今年は中丹地域からの応募がほとんどを占めたが、京都、大阪からやってきた人もいて、都市との交流の本格的な再開へ期待が膨らんだ。

 稲刈りは、酒米五百万石を植えた見晴らしがよい高台の複数枚の棚田計約10アールで行った。指導した住民の素早い鎌さばきに大人も子どもも「すごい!」と歓声を上げ、一緒に手刈りに汗を流し、たくさんの赤トンボが飛び交う初秋の自然も堪能した。年末には収穫した米を原材料にした地酒・大鬼ができる。

 参加者は地元産新米のコシヒカリ3合を土産に持ち帰った。

 岡垣清己実行委員長(73)は「通常開催ができてうれしいです。参加者数はまだ完全には戻っていませんが、またここから交流の輪を広げていきたい」と話していた。

 

写真(クリックで拡大)=地元住民と交流する参加者たち

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