「古里を千年続く里に」と電子地域通貨やCFなど 毛原の水口さん

2023年05月17日 のニュース

 まちを変えていく人たちを応援する、京都府福知山市の市民参加型PR企画「福知山の変」の5人目に、ユニークな地域活性化に取り組む「毛原の棚田ワンダービレッジプロジェクト」代表の水口一也さん(65)が選ばれた。

 福知山の変は、まちの礎を築いた明智光秀を超えていくような挑戦をし、まちに変化をもたらす「変化人」を紹介する市の企画。クリエーターと協力してデザインされたポスターを作り、市内の各施設に掲示していく。

 水口さんは市内大江町毛原出身。長年、大阪などで暮らしていたが、父の他界を機に2011年にUターンした。毛原の棚田は、日本の棚田百選にも選ばれる地区の財産だが、それを守っていく住民の高齢化、人口の減少などに危機感を持ち、15年に同プロジェクトを立ち上げた。

 毛原のファンづくりに取り組むほか、全戸にスマートスピーカーの導入、電子地域通貨「けーら」の開発、クラウドファンディングで食品加工場を造るなど、関係人口を増やしながら「毛原を千年続く里にしたい」という思いをかなえるため、地域課題の解決を目指している。

 ポスターは、毛原の全住民26人を撮影し、アクリルスタンドに加工したものを組み合わせ、水口さんの「新しいチャレンジをするときは住民みんなで話して納得した上で」という信念を表現した。

 15日の棚田の田植え体験会に合わせた「福知山の変」発表会でポスターを見た水口さんは「まるで大家族のようですね」とほほ笑みながら、「住民とファンのみなさんに支えていただいてきたからこそ、今の美しい棚田の景観があると思っています。だから『人』をモチーフにしたデザインにしたかった。これからも住民とファンとの協働の取り組みを展開していきたい」と話していた。

 

写真(クリックで拡大)=棚田を背にポスターを持つ水口さん

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