自転車盗、すでに昨年件数上回る 成美高生ら施錠率調査

2023年09月08日 のニュース

 京都府福知山市内で自転車盗が増えている。そこで福知山署と福知山成美高校は5日、高校生がよく利用し、被害の割合が高い駅前町の市営福知山駅東駐輪場で、盗難被害防止のための啓発をした。府自転車安全利用推進員として活動する生徒たちが、自転車の施錠率などを調べ、無施錠のものには啓発物を置いた。

 市内の自転車盗の被害の多くは無施錠で、駅周辺が目立つ。同署によると、市内の発生件数は7月末時点で45件(前年同月比28件増)と大幅に増加し、昨年1年間の41件をすでに上回っているという。45件のうち高校生の被害が18件と4割を占めている。

 啓発活動には、同校の生徒と署員ら13人が参加。自転車の状態をチェックし、鍵が掛かっていない自転車には、前かごに「カギかけしましょう」などと印刷されたポケットティッシュを入れた。また、鍵が付いていないものにはワイヤ錠も置き、駐輪場には、盗難被害防止を呼びかける横断幕を取り付けた。調査結果は314台のうち72台、23%が無施錠だった。

 参加した1年生の中島昇太郎さんは「意外と無施錠が多く驚きました。被害に遭ってからでは遅いので、これまで盗まれていないからと油断せず注意してほしい」と話していた。

 同署生活安全課の横川達也課長(40)は「コロナ禍が明け、人流が増加したことも要因となり被害が増えています。ツーロックなど、確実な施錠をお願いします」と呼びかけている。

 

写真(クリックで拡大)=自転車の施錠率を調べる生徒と府警スクールサポーター

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