花火大会屋台事故から10年 台風の中で献花
2023年08月16日 のニュース
観客57人が死傷した福知山花火大会屋台爆発炎上事故から10年となった15日、被害者の家族が京都府福知山市内の事故現場近くを訪れ、犠牲者の冥福を祈った。
事故で手足などにやけどを負った現在20代男性の父で会社員の余田正徳さん(60)=兵庫県丹波市=は、午前9時50分ごろ一人で訪れ、台風7号の影響による強い雨と風を受けながら、花束を供え手を合わせた。
余田さんは「あの日のことは何年経っても思い出します。息子と同じ病院に運ばれた方が亡くなられた。息子は重体から回復して元気に生活できているが、傷跡を見るたびに、なんでこんなことになってしまったんやろと胸が痛みます」と話していた。
事故は2013年8月15日午後7時30分ごろ、猪崎の由良川左岸に設けられた会場で、ベビーカステラの露店主が、発電機に給油しようとした際、携行缶からガソリンが噴出し引火、爆発。当時小学5年生の男児(10歳)ら3人が亡くなった。
写真(クリックで拡大)=花を供える余田さん