登下校中にクマと出合ったら 修斉小で市が授業

2023年07月06日 のニュース

 校区内でクマの目撃が複数発生している京都府福知山市半田の修斉小学校(白数淳子校長)で、市が獣害対策の出前講座を3日にした。クマの生態や出合ってしまったときの対策を紹介し、児童らは熱心に耳を傾けた。

 講師を務めたのは農林業振興課職員の望月優さん。修斉小学校区を含む成和中学校区はクマの目撃情報が多いことから、成和中でも同様の講座を行った。

 望月さんは、昨年度のツキノワグマの目撃件数が旧市内で40件あり、そのうち17件が修斉校区内で、他地域と比較して多いことを説明。

 クマの生態についても触れ、一日の平均移動距離は2・3キロ程度で、登下校中に見かけたクマが学校までやって来る可能性があると聞いた児童からは驚きの声が聞かれた。

 繁殖期である今の時期や冬眠前の10月と11月ごろは行動が活発化するので注意が必要で、特に今は子グマも多い時期で、人懐こい子グマの近くには、必ず親グマがいるので危険だと注意を呼びかけた。

 もしクマに出合ってしまったら、背中を見せない▽急に動かない▽大きな声を出さないなど、とにかく慌てないことが重要だとし、クマを見かけたら大人に伝えて市に連絡してもらうようにと話した。

 また、登下校は複数人ですること、鈴など音が鳴るものを持ち歩き、クマが近づいてこないようにする予防策も紹介した。

 6年生の前田琉羽さんは「クマに出合ったことはないですが、もしもの時のことを考えることができてよかったです。教えてもらった通り、慌てないように注意したい」と話していた。

 

写真(クリックで拡大)=クマの剥製を見て大きさに驚く児童たち

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