殿様たちも眺めた? 福知山城を背に田植え
2023年05月16日 のニュース
京都府福知山市内での田植えシーズンが終盤を迎えるなか、猪崎の山段眞彦さん(62)は13日、地元の水田(20アール)でコシヒカリの苗を植えた。戦国武将の明智光秀が築城し、市のランドマークになっている福知山城が見える場所にあり、歴史に思いをはせながら汗を流した。
山段家では、代々この場所で米作りをしている。低農薬で育てているため、毎年カイエビ、ホウネンエビが水田にすみつくという。
城は市街地にあり、周囲は事業所や住家が並ぶが、由良川を挟んで南側に位置して山段さんの水田からは堤防越しによく見える。「こちらから城がよく見えるということは、向こうからも農作業の様子が見渡せるということ。歴代の城主たちは、農民が田植えに励む様子を天守閣から眺めていたかもしれませんね」と、思いを巡らせていた。
写真(クリックで拡大)=城を背景に田植えに励む山段さん夫婦