鳥インフル防げと全養鶏場で2回目の消毒
2023年04月06日 のニュース
鶏卵高騰を招く高病原性鳥インフルエンザが全国各地で多発する状況を受け、京都府は府内の全養鶏場を対象に、今シーズン2回目の一斉消毒を実施している。消毒用の消石灰を養鶏農場に配布し、生産者が散布。30日までに完了する予定。
渡り鳥がやってくる10月~5月が流行時期とされる。今シーズンは昨年10月28日に国内1例目が発生。以来、3日時点で26道県83事例にも及ぶ。2020年の52事例を大幅に超え、過去最多を更新している。
府内では2004年以降、確認されていないものの、滋賀県など近隣で発生していて、3月下旬から5月上旬は、渡り鳥が移動する時期でもあり、2月に続き2回目の一斉消毒を行うことにした。
福知山市内には、採卵の3カ所、食肉用の7カ所を合わせて10カ所の養鶏場があり、計106万羽を飼育。3日には消石灰が全10カ所に配布され、準備が整ったところから、生産者が散布している。
府中丹家畜保健衛生所は「福知山には、府内最大の養鶏場があり、鳥インフルエンザには警戒しています。シーズン終了まで、養鶏農家のみなさんと一丸となって、万全の態勢で発生を予防していきたい」と話している。
写真=市内の養鶏場でも消石灰を散布している(府提供)