武装工作員への対応強化　陸自と府警で共同訓練

　京都府福知山市の陸上自衛隊福知山駐屯地で、第7普通科連隊と京都府警の共同訓練が2月28日にあった。治安を乱す武装工作員などへの対応力を高める内容で、自衛隊員と警察官による連携を強化した。

　近畿2府4県を管轄する陸上自衛隊第3師団と府警が締結する「治安出動の際における治安維持に関する現地協定」に基づき、2011年から毎年訓練をしている。今回は自衛隊と府警機動隊から合計60人ほどが参加した。

　駐屯地体育館で開かれた開会式では、第7普連の前野直樹連隊長、府警本部の姫野敦秀警備部長がそれぞれあいさつ。ロシアによるウクライナ侵攻、度重なる北朝鮮のミサイル発射、領海への侵入を繰り返す中国船などに触れながら、「互いの任務や役割を確認し、連携を深めることは重要で、より強固な協力態勢となる訓練にしてほしい」と伝えた。

　このあと、自衛隊の軽装甲機動車6台が、パトカー2台とともに車列を組み、駐屯地から長田野訓練場を経由して福知山訓練場に向かう緊急部隊輸送訓練を実施。武装工作員の侵入に対する共同検問訓練（非公開）などにも取り組んだ。

写真＝車列を組んで目的地に向かう自衛隊と警察