数式や図形の難問に挑戦 共栄で数学五輪予選
2023年01月12日 のニュース
京都府福知山市東羽合の京都共栄学園(松田卓也校長)で9日、第33回日本数学オリンピックの予選が行われた。市内を中心に近隣市の小学6年生から高校2年生までの17人が出場し、本選の全国大会出場をめざして難問に挑んだ。
毎年7月に各国持ち回りで国際数学オリンピックが開かれていて、公益財団法人数学オリンピック財団が日本オリンピックで日本代表を選んでいる。各都道府県で開催の予選に、例年5千人ほどの中高生らが参加していて、成績順に約200人が予選合格。この200人が2月の本選に進み、上位者が3月の代表選考合宿に参加。テストの結果などに基づき、日本代表選手6人が選ばれる。
京都共栄学園では数学を盛り上げようと、2018年から毎年、複数の生徒が出場。対策講座を学内で開講していて前回大会では当時高校2年生だった男子生徒が、本選出場まであと一歩に迫る好成績を残して、地区表彰を受けた。
こうした経緯もあって共栄学園が今年から府北部の会場になった。府内では2カ所のみ。同校の4号館視聴覚室を試験会場とし、同校からは中学3年生から高校2年生までの8人が参加した。
試験開始15分ほど前から、試験監督が携帯電話の取り扱いなど注意事項を説明したあと、問題用紙を配布。試験が始まると、さまざまな数式や図形を使って出題された12問を黙々と解いていった。
共栄高2年生の男子生徒は「時間を見つけては対策に取り組んできました。普段やらない問題が出るので、それを楽しんで、学校の名に恥じないよう頑張りたい」と話していた。
写真=問題用紙を配る試験監督(京都共栄学園で)