青い宝石カワセミなど23種確認 三段池で探鳥会
2023年01月12日 のニュース

京都府福知山市猪崎の三段池公園でこのほど、市児童科学館による冬の探鳥会が開かれた。愛鳥家や親子連れら約40人が池の周りを散策しながら、飛来している冬鳥などを観察し、野鳥のさえずりに耳を澄ませた。
探鳥会は20年以上前から続く新春の恒例行事。参加者は、講師の市自然科学協力員の大槻浩さん(63)から、三段池公園で見られる鳥について写真パネルを見ながら説明を受けたあと、単眼鏡や双眼鏡などを手に野鳥探しに出発した。
水辺に生息する色鮮やかで青い宝石ともいわれる「カワセミ」が池の上を飛ぶ姿に感動し、青い冬の鳥「ルリビタキ」が木の枝で羽を休める姿を観察。池に浮かぶカルガモ、コガモ10羽ほども、じっくりと見た。
大槻さんが所属し、福知山、綾部両市の人たちで組織するFAヤマセミの会では、この2年間に月1回、三段池公園で探鳥会を続けた結果、74種類の野鳥を確認している。今回の探鳥会は池周辺に限ったが、1時間余りで23種類を確認できた。
かつてはカモ類が冬に300羽ほど浮かんでいたこともあったが、大槻さんは「20年余り前に由良川で銃猟禁止区域が広がり、餌を求めて由良川に向かったせいか、今では10~20羽ほどに減っています」と話していた。
写真=木の枝で羽を休める野鳥を観察する参加者