拍手で届けた雨中の応援 福知山マラソンで沿道の市民

2022年11月24日 のニュース

 京都府福知山市内で23日に開かれた福知山マラソン。コース沿道には、数多くの市民らが駆け付けた。新型コロナウイルスの感染拡大に配慮して、声援に代わって拍手やメッセージボードを掲げて応援する姿もあり、子どもたちのかわいい声援もあった。雨が強まった時間帯もあったが、傘を差してコース沿いに立ち、エールでランナーの背中を押した。

 レース序盤4キロ地点の広小路通りでは、スタートから約13分経過したところで先頭集団が現れ、その後も次々と流れるランナーの人波を、拍手や手を振って迎えた。 声援は少なめで、代わりに「ファイト! みんながんばれ」のメッセージや出場者の名前を書いた〝応援プラカード〟を掲げる人の姿が例年以上に見られた。

 5キロ地点付近のけやき通りにはたくさんの市民が並び、最終ランナーが通り過ぎるまでエールを送った。

 ランナーに元気を届けたいと、福知山成美高校吹奏楽部は1年生から3年生までの26人が、昭和町の井上自動車工業の敷地内で、「マツケンサンバ」などアップテンポの曲を演奏。全ランナーが通過するまで、音を奏で続けた。

 2年生の今井咲雪部長は「ランナーたちの後押しになるよう、みんなで気持ちを込めて演奏します」と話していた。

 例年、自宅の前で声援を送っているという昭和新町の荻野優さん(67)は「雨の中、出場者たちが一生懸命走っているので応援しています。コロナのこともありますが、市外からも多くの人が参加する福知山の一大イベントが3年ぶりに開催されて、こうして地元が活気づくことはうれしい」と話した。

 折り返し地点付近の大江町二箇下では、例年は住民による食事スポットとしてランナーのおなかを満たしていたが、新型コロナの影響で自粛。その代わりに、住民たちが、残りの距離を走り切れるように懸命に拍手を送っていた。


写真=拍手で応援する子どもたち

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