福知山手形交換所が閉鎖 電子化に伴い全国一斉に
2022年11月13日 のニュース

企業間の資金決済に使われる紙の手形を金融機関同士が持ち寄って交換する京都府福知山市内の福知山手形交換所(福知山商工会議所内)が、閉鎖された。手形の電子化に伴う全国の交換所179カ所の一斉閉鎖によるもので、地域経済と共に半世紀以上あった福知山手形交換所も、その役目を終えた。
福知山商議所が入る広小路通りの市商工会館3階には、金融機関が手形などを持ち寄って交換していた専用部屋がある。11月2日に閉鎖され、今後は貸室として使われる予定という。
府内の交換所は京都市と北部の福知山、綾部、舞鶴、北京都があった。
手形交換は、インターネットバンキングや電子手形の普及が進んだことなどを背景に全国的に減少傾向にあった。立ち合いをしてきた福知山商議所の担当職員も「最近は体感的にも減っていた」と話す。
手形交換業務は、一般社団法人全国銀行協会が運営する電子交換所が担っている。
政府は紙の手形交換を2026年までに廃止する方針。
写真=手形交換が行われていた専用部屋(市商工会館)