竜王戦第4局 大盤解説に対局者本人登場

2022年11月10日 のニュース

 将棋の「第35期竜王戦第4局」が8、9両日、京都府福知山市の福知山城で開かれ、95手で先手の藤井聡太竜王が、挑戦者の広瀬章人八段に勝利した。7番勝負を3勝1敗とし、竜王の初防衛に王手をかけた。

 中ノの市厚生会館で折田翔吾五段、藤井奈々・女流初段による大盤解説会があり、市内外から訪れた約200人が対局を見守った。

 終局後にサプライズで対局者の2人が登場。対局を振り返り、藤井竜王は「難しい将棋だったんですけれども、じっくりと考え、勝つことが出来たと思います。良い状態で来ているので、今後も頑張りたい」と気を引き締めた。

 広瀬八段は「応援していただいた方には申し訳なく思っています。まずは、良い勝負ができるようにしていきたい。きょうはありがとうございました」と述べた。

 藤井竜王のファンで、愛媛県松山市から訪れた男性(80)は「藤井竜王が訪れた昇龍橋で写真を撮ったり、対局で選ばれたおやつを購入したりして、福知山城対局を堪能しました。大盤解説では本人を生で見ることができてうれしかったです」と喜んでいた。

■藤井竜王、攻防一体の手で防衛に王手■

 2日目は午前9時に再開。66手目、広瀬八段の2八歩打ちから始まり、互いに馬を作って相手の本陣に圧力を掛け合った。89手目に藤井竜王が、4六馬と攻防一体の手で相手に隙を生じさせ、そのまま守りを崩して攻めに入った段階で、詰みを悟った広瀬八段が投了した。終局時間は午後3時21分。

 第5局は25、26両日に、福岡県福津市で開かれる。

 

写真=大盤解説会で対局を振り返る藤井竜王(右)と広瀬八段

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