畑一面に咲く藍の花 福知山同好会の塩見会長宅
2022年10月22日 のニュース
京都府福知山市中(なか)、福知山藍同好会会長の塩見勝美さん(84)宅前の畑で、タデ科の藍の花が満開となっている。
藍栽培は、かつて市内を流れる由良川流域で盛んだったことから、塩見会長の夫で、前会長の敏治さん(昨年6月に死去)が復活させようと計画。1982年に、自宅前と近くの由良川沿いの畑で育て始めた。
塩見さんが栽培する畑は、いまは自宅前だけになったが、毎年育った葉を刈って染料の原材料にしているほか、次の植え付けや希望者に配布するために種も採取している。
畑の広さは約4アール。育てているのは「小上粉」と呼ばれる品種で、今春種をまき、7月と8月の2回葉を刈り、9月終わりごろに開花した。
赤や白色の小さな花が穂状に咲き、遠くから見るとカラフルなじゅうたんを敷き詰めたように見える。今月いっぱい見ごろが続き、11月終わりごろから種取りをする。
塩見さんは「今夏は天候不順な日が多かったですが、良い葉っぱが取れました。花の付きもまあまあで、種もたくさん取れそうです」と言う。
写真=赤と白色の花を付ける藍