福知山出身の森下瑠大君 横浜DeNAからドラフト指名

2022年10月21日 のニュース

 京都府福知山市出身で、京都国際高校=京都市=3年の森下瑠大君が、20日に開かれたプロ野球のドラフト会議で、横浜DeNAベイスターズから4位指名を受けた。左腕エースとしてチームを甲子園に4度導き、2年の夏には4強入りを果たすなど、投打で活躍。プロへの強い思いが実り、新しいステージでの活躍を誓う。

 森下君は6歳離れた兄の影響で、小学1年生のころ学童野球チームの昭和ガッツで野球を始めた。南陵中時代には、中学生硬式野球チーム・福知山ボーイズの、エースで4番として活躍した。

 プロをめざし、親元を離れて入学した京都国際では、1年秋からベンチ入り。投打のキーマンとして引っ張り、昨春には、チームを初の甲子園に導いた。

 続く夏でも、京都大会を制して甲子園に出場。完投2回を含む全4試合に登板し、打っても3回戦で本塁打を記録するなど、打率も3割を超え、4強入りに大きく貢献した。

 今春も選抜出場を決めていたが、新型コロナウイルスの集団感染で、出場辞退に。春先に左ひじを痛めながらも、選抜の悔しさをバネに、夏の京都大会に挑み、乙訓との準決勝で救援として投手復帰を果たした。

 龍谷大平安との決勝では先発し、要所を締めるピッチングを見せ、打者としても4打席で本塁打を含む2安打3打点を記録。チームは優勝し、高校最後の夏も、甲子園の舞台に立つことができた。

 森下君は身長179センチ、体重76キロ。質の良い最速143キロのストレートとスライダーが武器で、制球力も高い。打者としても、高校通算21本塁打の長打力とともに、確実性があり、早い段階でスカウトから注目されていた。

 ドラフトで4位指名を受け、これからプロに活躍の場を移す森下君。「指名を受けることができ、とてもほっとしています。まずは体をしっかり作って、1年間投げ抜く体力をつけていきたい。将来的には、球界を代表する投手になれれば」と力強いメッセージ。

 母の愛子さん(44)は「小さいころからプロになりたい、と言っていたので、本当に良かったです。福知山ボーイズの指導者のほか、たくさんの人の応援があり、この日があります。感謝の気持ちを伝えるためにも、プロで活躍する姿を市民のみなさんに見せてほしい」と期待している。

 

写真=ドラフト指名を受け、活躍に期待がかかる森下君

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