市立小中学校で特別教室、体育館にもWi-Fi整備
2022年10月08日 のニュース

京都府福知山市の市立小中学校23校で、理科室、音楽室などの特別教室と体育館でWi-Fi通信環境が整った。授業でのタブレット端末導入に伴い、校内LANを整備してきたが、未整備の特別教室では通信環境が不安定で、タブレットを使った授業の進行に支障が出ることもあった。今回の整備でそういった課題が改善され、市教育委員会教育総務課は「更なる学びの充実につながる」と期待している。
市は昨年度、文部科学省の「GIGAスクール構想」に基づき、市立小中学校の児童、生徒、教員に1人1台ずつのタブレット端末、各教室にはモニターも兼ねた大型端末、無線LANなどを手配し、授業で運用してきた。
しかし、整備されていなかった特別教室と体育館では通信環境の不安定さから、タブレットでの課題提出に時間がかかったり、通信が途切れてしまったりしていた。そこで、夏休み期間中に通信環境を整備する工事を行い、9月に完了した。
3日には、北本町一区の昭和小学校5年1組が、家庭科室でみそ汁を作る調理実習をした。児童28人が2人1組のペアになり、互いの食材の切り方、だしの取り方、ゆで時間などの工程をタブレットを使って動画で撮ったあと、写真に収め、担任に提出した。
通信環境が整ったことで、詳しい調理方法を説明した動画などをタブレットでスムーズに確認できた。
赤井暁子校長は「自分の考えなどをタブレットのアプリを使ってその場で送り、共有することができ、友だち同士で思考の広がりや深まりが出ることにつながっています」と話している。
写真=授業の様子を動画に収める児童たち(昭和小で)