50年前寄贈のピアノ 修繕され惇明小に戻る
2022年10月07日 のニュース
50年ほど前に卒業生から寄贈されたグランドピアノが、京都府福知山市内記五丁目、惇明小学校(中川敏朗校長)の講堂にある。近年、傷みが目立っていたため、このほど修繕され、再び“母校”へ戻ってきた。
ピアノは昭和45年(1970)当時、卒業生で、惇明校校舎改築期成同盟会長だった医師・故古川太一さん(古川医院)が、校舎の完成を記念して贈ったもの。半世紀もの間、入学式や卒業式などで校歌斉唱の伴奏で使用されていた。
修繕したのは、市内で楽器店を営む光陽堂楽器。鍵盤のふたや化粧板がひび割れて塗装が剥がれ、中の木材がめくれてむき出しで危険な状態だったが、割れた部分をパテで埋め、丁寧に塗装した。
中川校長は「同窓生から寄付していただいたものなので、修繕しながらも長く大事に使っていきたい。当時の思いを、ピアノを通して子どもたちに引き継いでいければ」と話していた。
写真=きれいに修繕されたグランドピアノ