鹿児島大生と将棋で交流 共栄こども教室がネットで

2022年09月28日 のニュース

 京都府福知山市東羽合の京都共栄学園中学校・高校で開いている「共栄こどもコンピュータ将棋教室」(山下明彦代表)はこのほど、鹿児島大学の将棋部の部員たちとオンラインで交流した。小学3年生から中学3年生までの子どもたちが、大学生との対局を楽しんだ。

 教室は毎週土曜日に開いており、市内外の小中学生がパソコンソフトを使うなどして腕を磨いている。教室に通う吉川遥翔君(成和中3年)が夏休みに、祖父母宅がある鹿児島で、鹿児島大の将棋部を訪れて大学生たちと交流したことがきっかけになった。

 子どもたちは大学生3人と順番に対局。一手ずつじっくりと考えながら勝負を楽しみ、終わった後は、互いに展開を振り返って学ぶ「感想戦」にも取り組んだ。吉川君は「何とか勝てましたが、負けかねないミスをしてしまいました。大学生と一緒に試合が振り返れて楽しいです」と話していた。

 今後も大学生たちと定期的に交流をする。

■1メートル四方の大盤を特注 駒は手のひら大■

 教室では8月下旬から、プロなどが解説に使う大盤よりもさらに大きい特大盤も設置している。盤は約1メートル四方の特注品。駒も手のひらほどの大きさで、書き駒師による手書きの文字が入っている。

 約36センチ四方の持ち駒置きもあり、子どもたちは盤前に置かれた座布団に座って対局をする。相手の陣地奥には体を使って手を伸ばすなど、普段の将棋よりもダイナミックな勝負を楽しんでいる。

 17日に初めて対局を体験した福高附属中1年の村尾礼さんは「すごくでっかいと思ってびっくりしたけれど、いつもの将棋盤とは違う雰囲気になって楽しいです」と笑顔を見せていた。

 11月の竜王戦福知山城対局の実行委員も務める山下代表は「大きくて観戦もしやすく、密も防げます。街中に設置するなどして、多くの人が将棋に関心を持ってもらえるよう、活用していくことを考えています」と話している。

 

写真=特大盤で対局をする村尾さん(右)

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