海山2色列車「出発進行」 丹鉄と京都府共同製作

2022年09月08日 のニュース

 海と山の自然に富む京都府北部を表現した「青と緑のグラデーションカラー」が映える京都丹後鉄道(丹鉄)の新ラッピング車両「海の京都トレイン」が、運行を開始した。宮福線(福知山-宮津駅間)で、普通、快速として一日3本を走らせる。

 福知山を含む府北部7市町の「海の京都」エリアの魅力をPRし、誘客を図ろうと、丹鉄を運行するウィラートレインズ(飯島徹社長)と京都府が約1800万円をかけて共同製作した。

 車両は緑色の「MF102」をベースにラッピングした1両編成。海沿いと山間部を結ぶ区間を走ることから、青から緑に変わるグラデーションを取り入れ、紺碧の美しい海から豊かな山々へと移り変わる景色を表現している。車両を後ろ側から見ると緑が主役の“山から海へ”の別の表情を楽しめる。

 内装は、天井の多くを波打ち模様の水色にして、光あふれる海の中をたゆたうイメージ。座席シートに伝統産業の丹後ちりめんの織り目をもとにしたデザインを採用するほか、座席カバーや窓ガラスには福知山の鬼をはじめ、カニ、船など海の京都エリアの文化・産業を模様にして描いた。

 6日に丹鉄福知山駅で出発式があり、府と丹鉄関係者、沿線自治体の首長や府議会議員らが出席。あいさつした鈴木貴典副知事は「海の京都を目に見える形で持続的にPRできる」と力を込め、飯島社長が「美しい景色、伝統文化を表現しており、地域活性化や観光事業創出に貢献したい」と意気込んだ。

 式を終え、関係者を乗せた臨時列車が出発すると、ホームにいた一般の人たちもカメラを構えて見送った。

 

 

写真上=出発式でテープカット
写真中=後部側から見ると「山から海へ」仕様
写真下=海の中をたゆたうイメージの内装

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