「こども竜王」の座かけ熱戦 藤井竜王の防衛戦前に福知山将棋大会
2022年08月29日 のニュース
「夏休みこども竜王戦 福知山将棋大会」が27日、京都府福知山市昭和新町の府中丹勤労者福祉会館で開かれた。幼稚園年長から高校3年生までの84人が参加し、腕前に合わせたS、A、Bの3級に分かれてスイス式トーナメントで、こども竜王の座をめざして熱戦を繰り広げた。S級で足立光佑君(南陵中1年)、A級でも村尾礼さん(福知山高校附属中1年)が優勝するなど、福知山勢が健闘した。
11月8、9両日に福知山城で、藤井聡太竜王が廣瀬章人八段と対戦し、タイトル防衛に臨む「第35期竜王戦第4局」を前にした記念イベント。福知山城対局実行委員会が企画した。近隣市や兵庫県のほか、東京都や徳島県からの参加者もいた。
S級(無差別級)に5人、A級(2級~初段)に18人、B級(初心者~3級)に61人がエントリー。S、A両級は持ち時間各10分、一手30秒の対局時計を使った。
試合前は友だちと談笑をしていた子どもたちも、勝負が始まるときりっとした表情に。素早く飛車先の突破を目指す棒銀、自陣の玉将を固く守る穴熊などの戦法を使いこなす子もおり、盤上で激しい攻防が繰り広げられた。
最年少でB級に参加した6歳の男児は「将棋は楽しい。1回戦で負けたけど次は勝ちたい」と笑顔を見せていた。
実行委のメンバーで、開会のあいさつにも立った日本将棋連盟三丹支部の圓山浩司支部長(45)は「緊張しながらも一生懸命な子どもたちの姿を見て、うれしく思っています。盛り上げに勢いをつけて11月まで進んでいきたい。藤井竜王のようになる子がこの中から出てこないかと期待しています」と話していた。
最後に表彰式があり、各トーナメントの上位3人までを表彰。優勝者には11月7日に開かれる竜王戦前夜祭に参加できるペアチケットが贈られた。
写真=対局する子どもたち