まちを守る堤防に感謝 愛護会が由良川河川敷で早朝清掃
2022年08月09日 のニュース
昔から水害に遭ってきた土地ならではの組織、福知山堤防愛護会(谷垣均会長)は7日、京都府福知山市・音無瀬橋付近の由良川左岸堤防沿いで、恒例の清掃作業をした。水害からまちを守る堤防への感謝の気持ちを込めて汗を流した。
堤防愛護会は惇明、昭和、大正学区と上荒河、下荒河の福知山市内79自治会で組織して1954年に発足。毎年8月の第1日曜日に堤防清掃、15日に、全国でも珍しい神事「堤防まつり」をしている。
清掃は例年ならば地元住民500人以上が集まるが、新型コロナウイルスの感染急拡大を受けて参加人数を絞り、堤防沿い自治会の役員のみにした。
作業は午前5時45分ごろから始め、愛護会役員、応援に駆け付けた大橋一夫市長、福知山商工会議所の塩見和之会頭、国交省福知山河川国道事務所長代理の北方泰憲副所長らも加わり、計約30人で取り組んだ。
事前に刈っておいた草を拾い集め、階段の隙間から生える雑草も抜いた。朝早くとはいえ、少し身体を動かすだけで玉のような汗が浮いたが、頑張ったかいがあり、一帯はたちまちきれいになった。
谷垣会長は「市内の新型コロナ感染急拡大で清掃も堤防まつりも規模を縮小することになったけれど、中止はせずに感謝を示し続けたい」と話していた。
写真=早朝から清掃作業に励んだ