廃材利用して夜久野高原八十八カ所石仏巡りのベンチを製作

2022年08月03日 のニュース

 京都府福知山市夜久野町高内の的場渡さん(69)が、「夜久野高原八十八カ所石仏巡り」をテーマにした大型ベンチを仕上げた。依頼を受け、廃材を利用して製作したもので、夜久野高原の京都府、兵庫県の府県境付近にある放光院(夜久野茶堂)に近日設置される。

 的場さんは今春、古い家具などを再利用して木製ベンチを手作りし、希望する自治会などに無償提供した。用意した20脚余りはすぐさまなくなるほど好評だった。そんななか、放光院を管理する護持会(福本辰志会長)からも強い要望があり、新たに自宅の作業場で約2カ月かけて製作した。

 大型ベンチは高さ約2・3メートル、幅約1・3メートル、奥行き約90センチ。使われなくなった木製パレットを利用して大人3人ほどが座れるベンチに組み上げた。

 全体が祠の形をしており、背後のパネルには合板で作った薬師如来像と弘法大師像を張り付け、背景に高原の宝山付近の石仏巡りコースを描いた。弘法大師像の顔の部分は取り外して、顔を出して記念撮影ができる。

 両脇に下げた「夜久野茶堂 放光院」などの札は、護持会員の波多野富則さん(72)が書いた。

 的場さんは「高原の名所の活性化につながればうれしいと思い、引き受けました。ペンキだけでなく、防水や防腐のために柿渋やニスも塗って完成させました」と話していた。

 福本会長は「楽しく、素晴らしい出来栄えで感激しています。お堂の前の目立つ場所に置いて、多くの方に使っていただけるようにしたい」と喜んでいた。

 高原の石仏巡りは、四国八十八カ所霊場と同じ名前の弘法大師像などが並んだ「8」の字を描く6キロのコース。11月上旬には、昨年に続いて「石仏巡りの日・一日お遍路さん」のイベントを予定している。

 

写真=完成した石仏巡りのベンチと的場さん(左)、福本さん

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