JR西日本が組織再編、福知山支社は「近畿統括本部福知山管理部」に
2022年08月03日 のニュース
新型コロナウイルスの影響で厳しい経営が続くJR西日本は、10月1日付で、近畿、中国地方の支社再編を主とした機構改革をする。福知山支社(京都府福知山市)は、総務、経理、人事部門が近畿統括本部(大阪市)に移り、運行業務だけをする「近畿統括本部福知山管理部」に名称変更される。
JR西日本は鉄道利用の低迷により、昨年度の最終決算が1131億円の赤字となるなど2年連続の赤字で、現在でも新型コロナ流行前と比べて7、8割程度しか戻っていない。このため、組織のスリム化によってコスト削減をめざす。
福知山支社は旧国鉄福知山鉄道管理局が前身。今回の再編で和歌山支社とともに近畿統括本部に統合される。鉄道運行や地域との窓口となる部署のみが残ることになり、人員配置は約100人から約20人に縮小される。
また中国地方にある米子、岡山、広島3支社は、総務部門を広島市に新たに設置する「中国統括本部」に統合される。
今回の大規模な機構改革で、直接の人員削減はしないが、新規採用を抑制するなどし、2023年度末までに約360人分の人件費が削減できるという。
写真=10月から名称変更される福知山支社