ふるさと納税で蓄電池やドローン 大江出身者が防災機材にと1千万寄付

2022年07月26日 のニュース

 京都府福知山市は、旧大江町出身者から「大江地域の防災に役立てて」と寄せられた1千万円のふるさと納税の寄付金を活用して、大江地域の防災対策事業を進めている。このほどポータブル電源(可搬型蓄電池)13台を購入した。今後も防災関連資機材を充実させる。

 出身者は、生まれ育った大江町の人たちが豪雨災害で苦労していることから、古里に恩返しがしたいと昨年度に寄付。市は意向をくんで大江地域の防災対策をすることにした。

 主な整備内容は、消防本部の事業分で救助用ゴムボート1隻と船外機、排水ポンプ、ライフジャケット、ウエットスーツなどに約600万円。道路河川課の事業分でドローン、ヘルメットなどに約100万円。大江支所の事業分でポータブル電源などに約250万円を充てる。

 ポータブル電源は一般競争入札で納入業者を決めて購入。直流出力の100ボルトコンセントが3個、パソコンやスマホなどの充電に使うUSBポートなどが付いている。

 扇風機使用で30時間程度、スマホ充電で50回程度使うことができる。避難所で使うほか、大雨などの災害、積雪による倒木で停電が発生しそうな地域などにも事前に貸し出す。すでに7台は出水期に浸水や土砂災害の可能性がある地区などに貸し出している。

 このほか、非常食も購入し、ほかの機材なども整備する準備を進めている。

 事業に取り組む市大江支所の神内明宏支所長は「資金面などでなかなか整備できない中、温かい寄付をいただき、充実させることができます。住民の安心安全につながるもので、大切に使わせていただきます」と話している。

 
 

写真=ふるさと納税を活用して購入した蓄電池

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