教師になりたかった母の思い受け大江学園に楽器を寄付 金屋の河田さん

2022年05月09日 のニュース

 京都府福知山市大江町波美の小中一貫教育校・大江学園(青木広典校長)はこのほど、地元の人からの寄付金で電子ピアノなどの楽器を導入した。贈り主は金屋の河田勲さん(79)。苦労して自分を育ててくれ、昨年末に103歳で亡くなった母・寿江子さんが、本当は教師になりたかったということが分かった。そこで、寿江子さんの思いを受けて地元の学校に寄付することを思い立ち、亡くなった年齢に合わせ103万円を贈った。

 河田さん自身は、これまで音楽に親しむ機会があまりなかったが、子どもたちにはもっと音楽を楽しんでほしいと、学園に音楽に関する物に使ってほしいと要望。学園で楽器の購入を決め、電子ピアノ、電子ドラム、子ども用ギター、鉄琴、トーンチャイム、ボンゴなどの楽器に加えて教本も購入。全部で85点をそろえた。

 楽器は、小中学校の音楽の授業や小学校の音楽部のクラブ活動で活用。また、校舎1階の多目的ホールにも置き、児童、生徒らが自由に使えるようにしている。

 2日には学園で感謝状贈呈式があった。垣谷敏数・市教育委員会事務局次長と、大江小児童会代表で6年の井上怜美さんと坂根天惺君が、それぞれ河田さんに感謝状を手渡した。

 井上さんと坂根君は「たくさんの楽器をいただき、みんながうれしい気持ちでいっぱいです。これからもいただいた楽器を大切にしながら、どんどん使い、もっと音楽が好きになりたいと思います」とお礼を言った。

 感謝状を受け取った河田さんは、「楽器を使って、みんなで音楽を楽しんでほしい」と呼びかけた。

 

写真=楽器の前で感謝状を持つ河田さん

このエントリーをはてなブックマークに追加
京都北都信用金庫
大嶋カーサービス

 

「きょうで満一歳」お申し込み

24時間アクセスランキング

著作権について

このホームページに使用している記事、写真、図版はすべて株式会社両丹日日新聞社、もしくは情報提供者が著作権を有しています。
全部または一部を原文もしくは加工して利用される場合は、商用、非商用の別、また媒体を問わず、必ず事前に両丹日日新聞社へご連絡下さい。