「ツバメの目撃情報教えて」 市が初めての調査
2022年04月20日 のニュース
京都府福知山環境会議と福知山市自然科学協力員会は、市内に飛来したツバメの数や巣の状況を調べる「福知山ツバメ調査」を実施している。市民から目撃情報を募り、結果をまとめて後日、専用のホームページで公開する予定で、ツバメが安心して暮らせる環境かそうでないかをみる。
国内で繁殖する野鳥の分布などを調べる環境省の全国鳥類繁殖分布調査(2016~21年)では、国内のツバメの数が前回調査(1997~2002年)と比べ、大きく減少していることが明らかになった。福知山には毎年、普通のツバメのほか、コシアカツバメ、イワツバメが飛来するが、市内でもどれだけ分布しているか、今回初めて、市民から情報を募る形で調べる。
方法は調査票に記してあり、ツバメを調べた日▽種類▽巣の様子▽ひなの数など7項目について答える形式。福知山ツバメ調査のホームページの調査票フォームで入力することができる。調査票をファクスで送ることも可能。また猪崎の市児童科学館に調査票を置き、回収もしている。
同じ巣でも別の日に観察するなど、調査は何回でもよい。締め切りは6月30日。調査結果として、ツバメや巣を見つけた場所が分かる分布図などを公表する予定にしている。
同協力員会会員で、野鳥に詳しい大槻浩さん(63)は「調査を通じて、ツバメや生息地の自然環境にも興味を持ってもらいたい。ツバメや人間にとってもすみやすい環境を考えてもらうきっかけになればうれしい。気軽に参加してほしい」と呼びかける。
ファクスの送付先は、市エネルギー・環境戦略課内の福知山環境会議事務局、(23)6537。
福知山ツバメ調査のホームページのURLはhttps://sites.google.com/view/otsubame/
写真=ひなにえさを与えるツバメ(2020年7月、三段池ラビハウス動物園で)