土師川右岸・高畑地区で築堤計画 国交省近畿地方整備局
2022年04月01日 のニュース

由良川中流部の堤防強化を進める国土交通省近畿地方整備局は新年度、支流の土師川右岸の京都府福知山市高畑地区で、築堤整備に向けた取り組みに着手する。無堤部の解消を図るため、まずは用地取得に取りかかる。
2013年に策定した由良川水系河川整備計画に基づき、洪水がたまりやすい中流部(福知山市筈巻-綾部市並松町)で連続堤防などの整備を進めている。新年度は、高畑地区での無堤防解消事業や中流部河道掘削など由良川の改修費約31億8千万円を予算計上した。

近畿地方整備局によると、高畑地区の堤防は、高畑橋から土師新町南に至る延長500メートルほどになるという。昨秋、地元住民に対して事業の説明を行った。今後、地権者との交渉をしていく。
同河川整備計画に基づく中流部の堤防整備は、04年と13年の2度浸水した由良川左岸の前田地区や右岸の川北地区などは由良川緊急治水対策として、前倒しして行い、今年度までに完成した。残るのは高畑地区と綾部市並松地区で、完成時期は未定。
写真上=築堤整備に着手する高畑地区(国交省近畿地方整備局提供)
写真下=水内側から高畑方面を撮影。右が高畑橋