3回目ワクチンの集団接種本格化 会場をハピネスに移し
2022年02月07日 のニュース

京都府福知山市は2月から、一般高齢者の新型コロナウイルスワクチンの3回目接種を本格的に開始した。市内29医療機関での個別接種を中心に、5日からは市が特設会場を設ける土、日曜日の集団接種も始まった。
3回目のワクチン接種については、29医療機関での個別接種は2回目までと同じファイザー社製を主にして、一部ではモデルナ社製も使用。集団接種と市立福知山市民病院・同大江分院での個別接種は全てモデルナ社製を使う。
種類が異なるワクチンの交互接種に対する警戒感もあってモデルナ社製を敬遠する動きが全国の一部自治体で生じているが、「市内では今のところ大きな戸惑いは感じられない」(市健康医療課)という。
市によると、集団接種の予約を電話で受ける時にはモデルナ社製を使うことを伝えており、予約をやめる動きはほとんどないという。
集団接種会場は旧1市3町地域別に計4カ所を設定。このうち1カ所を8月までの土、日曜日に開設する。開設日が一番多い旧市域の会場は、2回目までの市武道館(猪崎)から市役所隣のハピネスふくちやまに変更している。
5日午後はハピネス会場で初めての集団接種をした。予約枠の160人分が埋まり、1階で受け付け、密を避けるため少人数ずつ接種会場の2階に案内した。午前・午後開場の6日も予約いっぱいの320人が受けた。
3回目の接種を終えた丸田ケ丘の男性(78)は「交互接種についての情報を事前に調べていたので不安はありませんでした。痛さもなかった」と話していた。
現在は、弱毒性ながら感染力が強い新型コロナの変異株・オミクロン株の影響で、市内で連日30~70人規模の新規陽性者判明が続く。市内感染者の累計は1700人を超えており、市民の50人に1人が感染した計算になる。
市内のワクチン3回目接種の実績は、先行する医療従事者らを含め、4日までで5460人となっている。接種に必要な接種券は、年齢にかかわらず2回目接種から6~7カ月の間に市から届く。
【追記】市立福知山市民病院・同大江分院以外にも、個別接種でモデルナ社製ワクチンを使う医療機関があることを追記(2月8日午後0時20分)
写真=ハピネスふくちやまで集団接種が始まった