エクモによる救命率向上で総理大臣賞 福知山出身の竹田晋浩医師

2022年01月07日 のニュース

 新型コロナウイルス重症患者を救う切り札・ECMO(エクモ=体外式膜型人工肺)治療の第一人者で、京都府福知山市出身の医師・竹田晋浩さん(61)が、政府が主催する「第5回日本医療研究開発大賞」の最高賞にあたる「内閣総理大臣賞」を受けた。エクモ治療による救命率向上などの功績が評価された。

 竹田さんは福知山高校卒業で、現在は埼玉県川口市で開業する心臓と肺の専門病院・かわぐち心臓呼吸器病院の理事長兼院長。所属する学会、病院の垣根を越えて、エクモ治療に関わる医師らで組織するNPO法人日本ECMOnet(エクモネット)の理事長でもある。

 日本医療研究開発大賞は、世界の医療の発展にもつながる、医療分野の研究開発の推進に多大な貢献をした個人・団体が表彰される。六つの賞があり、その中でも内閣総理大臣賞は「極めて顕著な功績が認められる事例」として1件選ばれる。

 今回の内閣総理大臣賞は、先頭に立ってエクモ治療の普及と医療現場支援に取り組んだ竹田さんと、エクモを長時間使用できるように改良したテルモ株式会社(東京都渋谷区、佐藤慎次郎社長)が受賞。表彰式は昨年12月24日に総理大臣官邸であり、岸田文雄首相から表彰状が贈られた。

 新型コロナで重い肺炎になった人の命を救うエクモだが、適正運用には高い熟練度がいる。そこで、エクモネットは、昨年度に全47都道府県でエクモの使用講習会を開き、感染拡大で医療が逼迫した東京や沖縄の重症患者がいる病院には医師を派遣して支えた。

 「エクモ治療の量と質の改善」を掲げる一連の取り組みが実を結び、新型コロナでのエクモによる国内の救命率は約65%で、海外の約50%を大きく上回った。

 両丹日日新聞の取材に、竹田さんは「これからも活動を継続して、一人でも多くの救命に努めていきたい」と気を引き締め、古里・福知山に向けては、「高校時代にいい先生と仲間に恵まれて今の自分があります。墓参りで帰るくらいしかできていませんが、礎は福知山にあると思っています」と話していた。


写真=表彰式で記念撮影をする竹田さん(右)、岸田首相、佐藤社長(左)=写真は首相官邸ホームページから、中央部分をトリミングして

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