お茶など地元食材生かしてキューブ状のピザ うまいもん甲子園で淑徳高3度目の栄冠

2021年12月13日 のニュース

 京都府福知山市正明寺、福知山淑徳高校の生徒3人でつくるチームが、「第10回ご当地! 絶品うまいもん甲子園」の決勝大会で優勝した。全国8ブロック代表の15校が出場。淑徳チームは、福知山産の両丹茶を使ったキューブ状のピザで挑み、2年ぶり3度目となる栄冠をつかんだ。

 うまいもん甲子園は、一般社団法人全国食の甲子園協会が主催。高校生3人以下でチームを結成し、ご当地食材を生かした地元の看板メニューを開発する大会で、決勝は11月27日に東京都で行われた。

 淑徳チームのメンバーは、調理系列2年の熊谷信之介君=桃映中出身=、達川怜平君=南陵中出身=、坂根凜さん=大宮中出身=。生地とソースに茶を使用した「新緑のピザキューブ」を開発し、書類選考と近畿の選抜大会を勝ち上がった。

 ピザキューブの内側は3層で、茶ノベーゼソース、京丹波高原豚のパンチェッタ(豚肉の塩漬け)、チーズのほか、万願寺とうがらし、九条ねぎなどの京野菜が詰まっている。具だくさんだが、まとまりのある味に仕上げ、自家製タバスコがアクセントになっている。

 近畿選抜大会後も改良を加え、生地をトルティーヤから抹茶デニッシュに変更。生地の食感をさらに良くしたほか、今後の商品化を見据え、サイズを6・5センチ四方と、選抜大会より1センチ小さくした。

 決勝大会は、調理とプレゼンテーションがあり、料理はセッティング10分、調理30分の間に仕上げなければならない。淑徳チームは、準備がもたついて時間をとられたが、声をかけ合いながら協力し、これまでで一番良い出来に仕上がったという。

 プレゼンは動画3分、審査員と対面での発表1分で、「まずは地元の人たちに、地域の魅力ある食材を知ってほしいとの願いを込め、料理を開発した」ことなどをしっかり伝えることができた。

 審査員からは「ピザキューブの見た目のインパクトが抜群」「後味がさっぱりしていて、とてもおいしい」などと高評価を受け、念願だった優勝を勝ち取ることができた。

 3人は「結果発表でチーム名が呼ばれた瞬間は、実感が湧かなかったけど、ステージに上がると3人とも涙があふれ、喜びが爆発しました。目標だった優勝ができて、本当に良かった」と笑顔を見せていた。



写真=決勝大会で優勝した達川君、坂根さん、熊谷君(左から)

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