古里の川にサケ帰る 由良川水系牧川で今季第1号捕獲
2021年10月30日 のニュース

京都府福知山市波江と石本の間を流れる由良川支流の牧川で、今季の回帰サケ第1号が捕獲された。
捕獲は、中丹3市の有志で作る「由良川サケ環境保全実行委員会」の活動の一環。古里の川に戻ってくるサケを通じて郷土愛と河川環境保全への関心を高めたいと、捕獲したサケの卵に人工授精し、地域住民も協力して飼育、稚魚を放流する取り組みを続けている。
27日に牧川に捕獲網を設置し、2日後の29日、体長約60センチの雄1匹がかかり、採卵・授精を担当する牧川養殖漁業生産組合の衣川務組合長らがサケの元気な姿を確認。ピチピチとはねるサケをいけすに移して、市内の養殖施設に運んだ。
衣川組合長は「人工授精のために雌の到着を待つことになりますね」と話していた。
今後も捕獲を続けて地場の卵、不足する分は移入卵を、希望する個人や団体に12月から1月にかけて配布して飼育してもらい、来年3月上旬に3市で放流する予定。
写真=古里の由良川に帰ってきた今季第1号のサケ