新型コロナの重症化防ぐ抗体カクテル療法 福知山でも多数の投与例

2021年10月04日 のニュース

 新型コロナウイルスの初期の患者に投与することで、重症化を防ぐ効果があるとして、注目される抗体カクテル療法。京都府中丹西保健所=福知山市篠尾新町=の笹島浩泰所長(61)によると、市内でも多数の投与例があるという。新型コロナに対抗する一つの手段として期待されているこの治療法について、概要や注意すべき点、今後の動向などを聞いた。

 抗体カクテルは、発症から7日以内、特に肺炎を起こしていない初期の患者に投与することで、ウイルスの増殖を阻止し、重症化を防ぐ効果があるとされる。

 抗体がウイルス表面のスパイクたんぱく質に結合し、人の細胞に侵入するのを防ぐといい、2種類の抗体を混ぜ合わせて使用するため、この名称で呼ばれている。

■早期投与で効果■

 7月19日に厚生労働省は新型コロナの治療薬として特例承認した。9月24日現在で府内では727人に投与。市内でも多くの患者に投与され、期待通りの成果が得られているという。

 費用は国の負担となり、治療は自己負担なしで受けられる。ただし、抗体カクテルは高額で、数に限りがあるため、感染者全員に使えるわけではない。

 保健所などが判断し、喫煙歴が長かったり、基礎疾患があったりして、悪化が心配される患者に投与されている。

 このため、「投与するかどうか正確に判断できるよう、保健所による健康状態などの聞き取り時には、喫煙歴などを正しく申告してほしい。実際に喫煙歴を申告せず、投与しなかった患者の状態が一時的に悪化したケースがありました」と漏らす。

 また発症から早期に打たないと効果が低いことから、「体調がおかしいと思ったら、すぐ府の相談センターや保健所に電話を」と呼びかける。

 今後の動向については、最近始まった外来投与が市内でも開始される可能性が高いといい、往診投与の体制整備も進む。また別の種類の抗体カクテルが国に承認され、10月以降に府内で使用が開始される見込みとなっている。

■感染者大幅減少も対策はしっかりと■

 感染者数が大幅に減少し、緊急事態宣言は解除になった。新型コロナ流行前の日常を取り戻す、明るい兆しが見えつつある一方、「感染者が一気に減った原因はわかっておらず、逆に言えば、また急激に増える可能性もあります」と警鐘を鳴らす。

 「防戦一方から、抗体カクテルなどの武器が、少しずつ出てきました。まずは防御を固めるためにも、ワクチン接種をお願いし、密を避け、マスクを着用するなど、今後も『きょうとマナー』を守って生活してほしい」と話している。
 
 
写真=抗体カクテルを投与することで、ウイルスの増殖を防ぐことができる

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