福知山城でパラ五輪の聖火採火式 成功と平和願う火つなぐ
2021年08月17日 のニュース
京都府福知山市は15日夜、福知山城公園本丸広場で、24日に開幕する東京2020パラリンピックの聖火の「採火式」を営んだ。市内の家族や中丹支援学校の児童・生徒たち計7人が参加。大会の成功と平和への願いを込め、自分たちが制作した灯籠の火を、専用のランタンに移した。
出席者は、事前実施した灯籠作りのワークショップに参加した人から募集。7人が順番に特設ステージに立ち、前の人から自分の作った灯籠にリレー方式で火をつないだ。最初の火は、「はじまりの火」としてともされたろうそくから採った。灯籠には「(パラリンピックの選手)がんばれ」「みんなが安心して暮らせますように」などの願いが手書きされている。
最後に、中丹支援学校高等部3年生の甲斐拓真君が、みんなでつないだ火を専用のランタンに移し、式に立ち会った大橋一夫市長に託した。甲斐君は「コロナ対策などに頑張ってくれている医療従事者の方々を思ってともしました。この火を見る人が元気になってくれればうれしい」と話した。
ランタンは採火式をした府内16市町の火と合わせて「府のパラリンピック聖火」とし、府代表のパラリンピック聖火ランナー・中川翔太さんが東京へ届ける。
東京2020パラリンピックの聖火は、全国各地の市区町村で採火された火と、パラリンピック発祥の地「ストーク・マンデビル」(ロンドン)で採火されたものを一つにして使用される。
写真=ランタンへとつないだ火を大橋市長(左)に託す甲斐君