コロナ禍で地方移住に注目 過疎地域で空き家の利活用進む

2021年06月25日 のニュース

 過疎化の影響を受ける京都府福知山市中六人部(なかむとべ)地区で、空き家の利活用が進んでいる。昨年度は、購入や賃貸の契約が6件成立。新型コロナウイルス禍でテレワークが進んだこともあり、地方移住に注目が集まるなか、移住者が増えている。

 地区は農村地帯で人口は1998年には1100人ほどいたが、現在は800人を割り込み、65歳以上が約半数を占める。また市街化調整区域でもあり、新たな住宅が建てにくいなどの厳しい規制があった。

 そこで、人口減少に歯止めをかけようと、地元では2016年、土地活用の幅を広げる中六人部地区計画を策定。これにより、地区の中核となる野間仁田、下地、中地の3集落で一般住宅や共同住宅、日常生活に必要な商業施設などの立地が可能となった。

 その後、移住促進活動を本格化。18年には、京都府の移住促進特別区域に指定され、空き家の改修時の補助制度を利用できるようになった。

 昨年4月には中六人部地域づくり協議会(藤田重行会長)が発足。その中の部会のひとつ、定住促進チームのリーダー、井上利廣さん(67)が中心となって、空き家の現状調査や掘り起こしを行った。

 その結果、市空き家バンクへの登録は当初4件だったが3倍の12件に増加。昨年5月ごろから、徐々に空き家の成約が決まった。さらには、お試し住宅「Wぴーす」がオープン。新型コロナで地方移住の関心が高まり、内覧は25件となった。

 山本和洋さん(33)、沙希さん(31)夫妻はともに市出身者で、2人目の出産を機に19年12月に大阪府からUターン。市街地でのアパート暮らしを経て、市空き家バンクを利用して昨年7月に中六人部に移住した。

 山本夫妻は「大阪と比べて自然豊かで、保育園も近く、移住して良かった。もちろん不安もありましたが、地元の人に受け入れてもらい、都会とは違う人と人のつながりを改めて感じました」と話す。

 井上さんは「行政と連携したセミナーの開催や公式ホームページでの情報発信などで、少しずつ成果が出てきました。所有者の理解を得られてありがたい。立地可能になった新築が今後、増えるように活動を続けたい」と話していた。

 

 

写真=定住促進チームリーダーの井上さん(左)と話す移住者の山本夫妻(中六人部地域づくり協議会の事務局で)

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