中六会館に集う人のためにと…直径130センチ程の大きなリースを制作

2024年12月20日 のニュース

 京都府福知山市下地の中六人部会館に、直径約130センチの大きなクリスマスリースが飾られている。田野山田に住む門田明美さん(65)が、同会館に集う人のために作った。鮮やかな緑色のスギの枝葉に、赤いリボンやプレゼント箱、綿の雪などが飾りつけられ、訪れた人たちの目を楽しませている。

 同館にはまちづくり組織「ミライト中六」の事務局があり、ミライトが事務局横のスペースを活用して、毎週水曜日に住民が集まって脳トレ、体操、おしゃべりなどを楽しむ「水曜サロン」を開いている。

 門田さんは同サロンの運営を手伝うスタッフの一人。病気の影響で動かしづらくなった手指のリハビリにと、紙を使った工作などのものづくりを5年ほど前から始め、折り紙で作った飾り、卓上クリスマスツリーなどを季節に合わせて用意して、サロン会場を彩ってきた。

 アイデアが湧くとすぐに行動したい性格で、12月に入って「大きいリースを作ってみたい」と思い立つと半日ほどで制作。自宅にあった大きな金属の輪を骨組みに、山から採ったスギの枝葉を結び付け、画用紙で作ったリボンを付けた。サロン関係者と大きなリースが出来たことが話題になり、「サロンの参加者に喜んでもらえたら」と、同会館へ持ち込んだ。

 枝葉が枯れてくると、その上から新しいものを継ぎ足して緑色を保ちつつ、日を追うごとに、スポンジを活用したプレゼント箱、地域の人にもらった大きな松ぼっくり、ハート型のクッキー抜きなどの飾りも増やし、今では華やかなクリスマス仕様になっている。

 「飾りはある物で工夫しています。週を重ねるごとに枝葉や飾りが増えて、リースの厚みがどんどん増しています」と話す。毎回20人ほどの高齢者らが集まるサロンで好評を博し、「きれいやな」と感想を言ってくれる人、写真を撮って帰る人もいる。

 門田さんは「たくさんの人に見てもらって喜んでもらえると自分もうれしくなります」と目を細めた。


写真(クリックで拡大)=大きなリースと制作者の門田さん

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